仙台初売りの期限
仙台が全国に誇る伝統行事『仙台初売り』が２０２４年も１月２日から一斉に開催されることに決まった。仙台初売りは、藩政時代から２００年以上の間続く伝統文化で、全国的にも珍しいようだ。街をあげて実施する市民の買い始め行事である。また、商業人にとっては、お客様の日頃のご愛顧に感謝し、１年の商売繁盛を願う大切な商習慣のひとつと聞かされてきた。２０２４年は、街やお店で様々な催し等も用意されているようだし大いに賑わってほしいものだ。ところでこの仙台初売りがいつごろから始まったとかははっきりした記録がないそうだ。藩政時代の文化文政年間（１８０４～１８２２年）に発行された『仙台年中行事』という書物に、「２日朝早くから店の格子戸を叩いて初売り初買い・・・。」という記述が残っているそうだ。そのことから、当時すでに仙台藩のみならず広く藩外にも知られた行事であったことがうかがえると言われている。仙台初売りは、豪華景品等を求める大木の買い物客で賑わうが、こうした景品は本来国の取り決めで商品価格の１０％までと上限で定められていることを知っている方はあまり多くないと思うが、仙台は20％まで景品の提供が認められていた。これが全国に波及し、今は全国一律の法令となっている。そんなことを調べてみるのも師走である。
